2024年度恵那春期一泊行修会開催

４月２０日（土）、２１日（日）両日、全国から参加の方々４３名を

お迎えして恵那春期一泊行修会が開催されました。

テーマ、安定打坐を行い、安定打坐を学び、安定打坐を深めること

に参加者皆で、安定打坐にひたる２日間をすごしました。

参加者の感想と写真を掲載します。

2024年度恵那春期一泊行修会に参加して

S.Kさん、40代、男性

　2024年4月20~21日、恵那の行修会に初めて参加し、とても貴重な経験をさせていただきました。

　特に自分の課題であった安定打坐についてしっかりと学ぶことができたこと、また普段の日曜行修会ではお会いできない方々とお話しして、刺激を受けたことが強く印象に残っております。

　安定打坐において目指す無念無想の境地が、宇宙の根本主体と繋がるためのスイッチであること、また、その無念無想に至るステップとして一心の境、つまりブザーの音に集中している状態を活用することをしっかりと認識しました。

　湖の前（ほとり）では、都甲先生からお話いただいた地・水・火・風・空を実際に感じることができ、安定打坐を通して無念無想の境地に一歩近づけたかと思います。

　室内では、安定打坐の状態でいただいたお話が潜在意識に染み渡ったような感覚を持ちました。

　最後に、不立文字というお話を伺いました。本来であれば言葉で教えられるものでないなか、私たちが悟りに近づけるようお導きいただき、大変感謝しております。

　いずれは安定打坐をしていないときであっても、安定打坐における無念無想の境地を保っていられることを目指していきたいと考えております。

　また、食事、散歩、お風呂、また帰りの電車の中などで、普段の日曜行修会ではお会いしたことのない方々、Webでのみお会いした方々と直接お話させていただくよい機会をいただきました。中でも、実際に実行されている日常の取り組みについてのお話は、かなりの刺激になりました。早速、自分の日常に取り入れさせていただいた取り組みもございます。

　天風先生が言われるとおり、行修に終わりはないと認識しております。自分の信念の一つとして、生きている限り継続し、世の中の進化・向上に寄与していきたいと考えております。

　最後に、このような貴重な縁を授けていただいた都甲先生、運営の方々、同志の方々に心から感謝を申し上げます。

2024年度恵那春期一泊行修会 体験談

W.Oさん、20代、男性

　この度、天風会の活動に初めて参加しました。父が天風先生の教えに深く影響され、その変化を身近で目の当たりにしてきたことが、私も先生の教えを学びたいと思ったきっかけです。参加前は、初心者であり20代の若さで人生経験も浅い私が、他の参加者から受け入れてもらえるか懸念していました。しかし、送迎バスの中から皆さんが親しみやすく話しかけてくださり、すぐに不安は払拭されました。全国から集まった様々なバックグラウンドを持つ方々との交流は、非常に楽しく充実していました。天風先生の教えを体現するかのような、パワーに溢れ人格的にも素晴らしい方々とのご縁に恵まれ、大変ありがたい機会でした。

　さて、今回の行修会のテーマは「安定打坐を行い、安定打坐を学び、安定打坐を深めること」です。天風先生から直接薫陶を受けられた都甲講師の下で、安定打坐を通じて何を実現するのか、座学と大自然の中での実践を組み合わせて学びました。経験者の方々によると、安定打坐にここまで特化した行修会は珍しいとのことで、初学者にとっては非常に贅沢な内容でした。

　心は本来、宇宙の一切の根源たる宇宙霊と繋がる霊的境地を持っているとされますが、日常生活ではその実感は難しいものです。何故ならば、雑念が心を曇らせ霊的境地への道を阻んでいるからです。そこで、安定打坐を通じて無念無想の状態を保持し、霊的境地に至ることを目指すのだと教わりました。私自身は未熟故に宇宙霊を直接感じ取ることはできませんでしたが、鐘の音が消えていくとともに、他の参加者との一体感や高揚感と爽快感が入り交じったような不思議な感覚を覚えました。目を閉じ完全な静寂の中にも関わらず一体感を感じたのは、宇宙霊を通じての参加者間のネットワークが形成されたからだと推察します。

　天風先生によると、安定打坐の効用は変転する社会で生きる人々の精神的疲労を防ぐことにもあります。現代は激動の時代と言われ、ここ数年に着目しても世界的なパンデミック・生成AI等の破壊的イノベーションの登場・イデオロギーの対立による戦争等、枚挙に暇がありません。そのような世相の中で日々を過ごしていると、心が追いつかず疲弊する瞬間が多々あります。皆が我執を捨て大自然と一体化する安定打坐の意義は、現代において非常に大きいと感じます。今後も一層の修業を積む所存です。

　このような素晴らしい機会を提供していただき、心より感謝申し上げます。

あいち秋期行修会に参加して

今年の七月に会員になって、初めての一泊二日の行修会です。

『いくつになっても、いかなる場合も、自己向上を怠らないようにすること』というテーマで、あいち健

康プラザで開催されました。

御橋廣眞講師と都甲泰弘講師のもとに、日本各地から大勢の方々が参加され、遠くはハワイからご夫婦で

参加された方がおられて驚きました。

呼吸操練や統一式運動法も、毎月の日曜行修会で教えていただいて、何とかついていけるようになってき

たと思っていましたが、一日目の戸外修練では身体が思うように動きませんでした。その後、室内で都甲講

師の安定打坐の説明と実践の間じゅうも足が痛くなり、座っているのが辛く、何度も姿勢を変えました。

二日目の早朝の自主参加の安定打坐の時も姿勢が安定せず、足腰が痛みましたが、これも修行だと思い頑

張り続けました。

朝九時からの戸外修練の時も足指に力が入らず、身体のバランスがとれなくて後ろへ後ろへフラフラと移

動してしまい、体操が出来なくて皆さんにすごく心配をおかけしてしまいました。私自身も「私の身体はど

うなってしまったんだろう」と落ち込みました。

その時、行修リーダーさんから「上半身が反り返っていますよ！クンバハカをしっかりやりなさい！」と

教わり、おかげさまで何とか座り込まずにすみました。

クンバハカをする時に下腹に力を入れるやり方を、どうしたら上手に出来るかと悩んでいましたが、姿勢

を良くしたことでクンバハカが出来るようになったので、とても嬉しいです。つきっきりで指導して下さっ

た行修リーダーの方々に感謝しています。

また、この二日間ですごく心に残ったことは、最晩年に名古屋で講義された時の天風先生の非常に力強く

て若々しいお声でした。貴重な CD を拝聴できて、とても感動しました。

そして講師の先生方からは、安定打坐の大切さと尊さと、「誦句は何度も何度も読みなさい！」と教えて

いただいたことです。私にピッタリのテーマで、とても有意義な楽しい二日間でした。

素晴らしい行修会を開いて下さった長谷川代表とスタッフの皆様に心から感謝いたします。ありがとうご

ざいました。

自己向上を怠らないように努力します！

　学生時代に肺結核という病を得て、”呼吸法を知りたい！” と思ったことがきっかけです。

当時は、平日、休日を問わず夜遅くまで調べ物をしたり、レポートを書いたり、勉強をしていました。そんな生活が１年半ちょっと続いたときに、体重が急に減ってきて、これはおかしいぞと思って医師の診断を受けたところ、肺結核で即入院の運びになりました。医師からは「これからはもうあまりムリはしないように」と言われ、自信をなくし、将来への不安を覚えていました。今振り返ると、机に向かうムリな姿勢がかなり肺に負担をかけていたのではないかと思います。

　中学生の頃に、星新一のショートショートシリーズにはまったことがあり、『気まぐれ学問所』の中で中村天風師のことが紹介されていて、インドのヨガの里で、抗生物質のない時代に、自力で重度の肺結核を治した人だということは知っていました。それまでは切羽詰まった経験もなく、天風会の集まりに行ってみようとは思わなかったのですが、”この人が考案された呼吸法をマスターすれば、体力を回復して、少なくとも病を得る前の元気を取り戻せるのではないか”と思い藁をもすがる思いで、中村天風師の考案された呼吸法-呼吸操練-を実践している人が集まる「日曜行修会」に参加しました。行ってみると、とても元気な方が多くいて、その会員方にとても親切にしてもらって、呼吸法も丁寧に指導していただきました。それからは、呼吸法を日常生活に取り入れて、今では病を得る前よりも元気いっぱいに活きています。(30代男性)

中村天風財団OFFICIAL書籍･CDサイト